小売業がLINE公式アカウントを導入すべき5つの理由5️⃣
LINE公式アカウントは小売業で必ず導入すべきです🏠
その理由を述べていきます。
導入すべき5つの理由
①顧客とのコミュニケーションが円滑🗣
日本国内でLINEはユーザー数8,000万人を超えるチャットサービスです。
私の周りでは使ってない人を見たことないくらい国民の生活の一部になってます。
LINEのアカウントを作り、顧客からのお問い合わせや予約などをLINEにまとめることで顧客はいつも使ってるサービスでそのままお店とやりとりができるので非常に円滑です。
②友達追加が簡単👬
LINEの友達に登録してもらう手段は⑴QRコード ⑵URL ⑶ID検索
メールや電話番号を入力してもらうより簡単です。
QRコードを印刷してお店に貼っておけば、勝手に友達追加をしてもらうことも。
友達追加でクーポン配布とか設定しておけば、お客さんも進んで友達追加してくれるでしょう。
③情報発信においてメルマガより優れている✉️
前述の通りLINEは国民の生活の一部になっています。
普段から開いているアプリなので、お客さんのメッセージの開封率は非常に高いです。
メルマガだとメールが溜まるだけ溜まって放置なんてこともありましたが、LINEで放置する人はほとんどいません。
こういった点からもメルマガから移行する企業も増えています。
④無料で導入できる🆓
メッセージ送信数にもよりますが、基本無料でできます。
もちろん、友達の数が増えてきてたくさん活用するなら費用をかけなければなりませんが、導入段階ではほとんどの機能が無料でできます。
メルマガだとお金がかかり、導入しづらいですがLINE公式アカウントならとりあえず始めることができます。
⑤機能が豊富🔧
LINEは機能が豊富です。
テキストを送信できるのはもちろん、画像やクーポン、スタンプカードなど様々なことができます。
また、個別にもらったメッセージには1対1でチャットができます。
こんな有料級な機能が全て無料でできてしまいます。
以上、LINE公式アカウントを導入すべき理由でした。
小規模店舗の予約管理は「AirRESERVE」で決まり
最近、東京の小規模な美容エステのマーケティングを手伝うことになり、
集客からWeb関連のコンテンツを作らせて貰いました!
そこで、たまたま予約管理どうしようかと話しになり見つけたのが「AirRESERVE」🗓
これまで受付は電話のみで対応してたの事!
機会損出もおこしていたかと思います。
Web予約システムなら365日、24時間お客様からの予約を受付けられるし、
電話をかけるのを苦手とするお客様からの予約も取りやすくなります📞
【予約画面】
お客様自身で空いてる枠を予約できる。
AirRESERVEのいいところ
1. タダ!
初期費用も月額費用も0円です!
予算がかけられない小規模店舗としては嬉しいところ。
無料なのでとりあえずやってみようもありですね。
2. 予約受付数が無制限
他の無料予約管理システムとの一番の違いです。
ここがAirRESERVEにした最大の要因です。
他のサービスだと、月100件までしか無料版では対応できませんでした。さすがに月100件は少ない、、😅
3. 機能がシンプル
管理画面が超シンプルです。
いろいろ設定したい人にとっては不満点かもですが、ただお客さんが予約枠に予約をしていくだけでいいなら問題なしです。
担当者の指名とかもできるので美容院とかでも使えそう✏️
まあスマホだと管理画面が微妙なレイアウトになるとか、機能拡張できないとかいろいろ不便なところはあると思いますが無料でここまで出来るのはgood👍
予約システムの導入が結果的に売上アップに繋がったり、便利さがわかればお金をかけて予約システムを作るのも良いかもしれません。
はじめての予約システムや導入としては最高ですね。
またこれからもお店とかで使えるサービスご紹介していきます😆
ホームページのサブスクリプションサービスWEBSKについて
様々な業界で話題になっているサブスリプションサービス(以下サブスク)という言葉。
世間では洋服のサブスク、家具のサブスク、ラーメンのサブスクなどバラエティも豊富になってきています。
B2Cで話題になることの多いサブスクサービスの中で今回はB2Bと言えるホームページのサブスクである「WEBSK」についての記事を書いていきます。
1. サブスクとは?
サブスクとは、サブスクリプションの略で会員制の定額サービスを意味します。
一定の月額料金をサービスを受ける側が支払うことでそのサービスを継続することが出来ます。
これまで、特に物に関しては”買い切り”というモデルが一般的でした。例えば車は購入するのが当たり前という風潮でしたが、現代では特にITの発展により購入せずともサービスを”利用する”という風潮が主流となってきました。
こういった中でサブスクのモデルが個人にとって金銭的にも利便性的にも活用しやすくなっている風潮になっております。
2. WEBSKについて
2-1. WEBSKとは
WEBSKは月額料金だけでホームページを運営できる全く新しいサブスクリプションサービスです。
制作にあたる初期費用は完全無料。
通信料金や新聞の購読料並みの価格で憧れのホームページを運用できます。ホームページでご自身のビジネスをアップデートしましょう。
企業様、個人事業主様、個人のポートフォリオなどのホームページにおすすめです。
2-2. WEBSKの概要
・月額4,980~HP運用できるサブスクサービス
・ドメインの準備を自分でしなくても良い(WEBSK指定の末尾のドメインを使用する場合)
・制作するHPに最適なデザイン・構成のHPをプロがオリジナルで作ってくれる
・最先端のデザインツール「STUDIO」で制作。
・WEBデザイナーがデザインする。
3. WEBSKのメリット
3-1. 初期費用がかからない
WEBSKでは4P程度までのホームページ(以下:HP)を制作してくれるサービスです。通常、この程度のHP制作には20~30万円程度(WEB制作会社に依頼した場合)の費用が発生します。これはWEBSKがターゲットとしている小規模事業の企業や個人で商売をしている方々にとっては大きな金額であり、WEBの商売における効果が出るか不安な方にとってはなかなか投資できるものではありません。
そういった中、WEBSKは初期費用が0で自分のHPが持てるので作ってから効果がなかったり、うまく運用できなかった場合に気軽に解約もできてしまいます。
そういった面で考えると、月額費用(¥4,980~)でHPを制作してみるのは事業のオンライン戦略の第一歩として障壁は低いと思います。
3-2. 自由なデザインが依頼できる
よく格安のWEB制作会社や似たようなサービスではいくつかのテンプレート(決まったデザイン)から選んで制作するモデルが基本ですが、WEBSKではWEBのプロが依頼者のサービスにあったデザインや構成を1から制作してくれるのでその企業にとっての最適を提案してくれます。
HPはデザインだけでなく、ユーザーにとってベターか?という見方が重要です。
ユーザーにとって良いデザイン、ユーザーにとって良い構成、お問い合わせフォームはユーザーから見つけやすいか?などです。これらはターゲットユーザーごとに異なるので、テンプレートではなく、第三者の視点という観点でもプロに1から作ってもらう点でも月額以上の価値はあるかと思います。
3-3. ホームページに必要な様々な機能やセキュリティが込み込み
ホームページには意外と知っておかなければならないことが多々あります。
基本的なところで、HPをしまっておく「サーバー」やHPの住所と言われる「ドメイン」などあります。
また、セキュリティの為にSSL化しなければならない。など、、、
WEBSKではプランに全て込みで入っています。
また、業種によっては必要な予約カレンダーやSNS、お問い合わせフォームなども全て込みです。
3-4. 全てお任せできる
WEBSKは上記で述べたような素人ではよくわからないことも全てお任せできます。
また、プランの中に更新や修正のサービスも含まれているので、買い切りモデルのHP制作と異なり、常に繋がりを持つことが出来ます。
4. WEBSKサービスの注意点
4-1. 更新や修正は依頼しなければならない
WEBSKはHPの更新や修正をする際、WordpressのようなCMSを使っていない為、自分でやることが出来ません。
更新がある場合は専用のフォーマットで依頼しなくてはなりません。
しかもその更新や修正はプランによって回数が決まっています。
更新頻度の高い場合はあまり向いているとは言えないでしょう。
4-2. ページ左下にツールのバナーがつく(REGULARプランの場合)
WEBSKはデザインツール「STUDIO」で制作しています。その為、REGULARプランではそのツールのバナーがついています。
4-3. 制作できるHPのページ数は4ページまで
制作できるページ数はプランかかわらず4Pと決まっています。4P以上になるHPを作りたい場合は制作会社で制作するのがオススメです。
4-4. コードの出力ができない
WEBSKで制作したHPはコードの出力ができません。なので後からコードだけ引っ張ってWordpressに移行するようなことはできません。まあASPサービスなので普通かもしれませんが、、
5. さいごに
WEBSKはWEBを使って集客したい個人や小規模な事業者が多額な費用を使わなくてもHPを使えるサービスです。
お試しでもやれる価格なので是非興味があれば問い合わせてみてはいかがでしょうか。
なお、こちらのブログではビジネスでのWEBの重要性や最新のWEBサービスについての記事を書いています。
ご興味があれば是非購読いただければと思います
*1:
上記WEBSK公式ページより引用:https://webskservice.studio.design/
【2019年9月】コーティングが不要になる?次世代Webデザインプラットフォーム「STUDIO」とは?
コーティング不要でイメージしたデザインがそのままWebサイトになってしまうと話題のSTUDIO。コーティングができないWebデザイナーにとって救世主的な存在になっていますが、現時点(2019年9月時点)で何ができるのか?どこまでなら対応できるのか?をまとめました。
STUDIOとは
STUDIOとは、STUDIO株式会社という日本企業が提供するデザインツールです。最大の魅力としてはコーディング作業が一切不要で、視覚的にドラッグ&ドロップしてデザインするだけでWebサイト構築ができてしまうツールです。
HTMLやCSSの知識が一切不要でかつパワポ並みに簡単なインターフェイスでデザインできるのでWebデザイナー中心に人気を博しているツールです。
よく、視覚的にWebサイト構築ができるツールとしてWixやJindoが挙げられますが、自由にデザインができず、また公開した時に微妙に見た目が崩れるなどでなかなか本気で活用しようと思える方は少なかったと思いますが、STUDIOはこれらのツールと比較してかなり自由にデザインできるので本格的にWebサイト構築に使えるツールとなっております。まさに次世代ツールと言えるでしょう。
STUDIOの基本概要
STUDIOのできることについて説明します。
視覚的にデザインするだけでWeb公開できる
テキストや写真、ボックスをドラッグ&ドロップで配置できます。
また並び順や方向など細かい配置も決められ、かなり自由なデザインが可能です。イメージとしてはパワーポイントを作るような感覚でWebサイトを構築できます。
また、編集画面のインターフェイスが非常にシンプルで、配置が分かりやすいです。
無料のプランでほとんどの事ができる
STUDIOではWebサイト(プロジェクトごと)にプランが用意されています。
この類のデザインツールだとちゃんと使おうとすると有料プランに入らないと何もできませんが、STUDIOでは自由なデザインからサイトの公開まで全て無料でできます。
しかもサーバーも無料で使え、ドメインもSTUDIO指定のドメイン(末尾が〜.studio.design)であればこれも含まれます。
有料プラン(9ドル)では独自のドメインを設定したりGoogleAnalyticsのような分析ツールを使う場合のみ必要となってきます。
CMS(ブログ機能)は27ドルのプランとして今後リリースされるようです。
テンプレートのデザインクオリティが高い
コーポレートページからLPまで様々なテンプレートが用意されています。
非常にデザインのクオリティが高く、どのデザインもそのまま写真やテキストを差し替えて公開したいレベルです。
2019年9月現在で26のテンプレートが用意されており、日本向けのサイトデザインが特に多いです。
簡単にサイトの公開ができる
1クリックでWeb公開できてしまいます。
公開したページも後から簡単に編集できるので自由がききます。
STUDIOのココがスゴイ
STUDIOを実際に使っていて特にスゴイと思ったポイントを挙げていきます。
ライブプレビュー
編集がリアルタイムに瞬時にプレビュー表示されます。
また、プレビューページのURLを他の人とも共有でき、そうすることで編集内容をリアルタイムに確認し合えます。
レスポンシブ対応
各デバイスを想定した編集画面の切り替えが簡単にできます。
PC、タブレット、スマートフォンなど様々なデバイスに適した編集ができます。
それらの切り替えが非常にスムーズで、それぞれに余白やサイズの調整が適用できます。
今の時代インターネットをみるデバイスは様々で、PCのみを意識したサイトではスマートフォンで見た際に見た目が崩れたりします。
実際にインターネットユーザーの約7割がスマートフォンでインターネットを使っているという調査もあります。
リアルタイムにチャットで質問ができる
チャット形式でツールの質問などができます。
実際にやったところかなりレスポンスが早く、分かりやすく教えていただけました。
※対応はおそらく社員の方がやっており、365日24時間対応ではないです。
夜や休日に問い合わせると明日対応しますというメッセージになります。
また、トークルームは編集画面右側に表示されるので、編集作業をしながらトークするなんてこともできます。
コーティングを意識したデザイン調整ができる
Wixなどと大きく異なるポイントですが、HTML出力なども想定されているツールとなっているのでサイト公開した時の再現性が高いです。
例えば、コンテンツの位置やサイズの調整をpaddingやmarginで調整したり、コンテンツを固定位置にして配置順(z-index)を決めることが可能です。
レスポンシブ対応にする場合は特にその辺りを調整する必要があり、少し慣れが必要です。
この点から言うとWixなどと比べると多少難易度は高いという印象です。
ブラウザで使える(クラウド型)
アカウントにより様々なデバイスで編集作業ができます。
ログインすれば自宅のPCでも職場のPCでもどこでも作業できます。
※ブラウザはGoogle Chromeでのみ使用可能
また、Googleスプレットシートのように共同作業者という形で複数のアカウントで1つのプロジェクトを共同で編集できます。
拡張機能でMAPや動画も表示できる
iframeやRSSにより様々なサービスを使って拡張できます。
例えば、GoogleMAPやYoutubeの動画も表示できます。
STUDIOのデメリット
STUDIOのメリットを上記で述べましたが、実際にはSTUDIOでできることはいくつか制限があります。
なので、世の中にあるどんなWebサイトでも作れるかと言えばそうではありません。デメリットに関して記載します。
動きのあるようなデザイン(Javascriptのような)
例えばスクロール中にコンテンツが動くようなデザインやカルーセルバナー等は今の所表現できません。
※hoverは可能です。
CMS機能
CMS機能はWordPressに代表されるwebサイトやコンテンツを構築・管理・更新できるシステムです。
指定の管理画面でコンテンツの更新をしたりできるので知識がない人でも簡単に更新ができてしまいます。
STUDIOではこれがないので直接編集画面で手を加える必要があります。
なので、情報などを頻繁に更新するサイトではあまり向いていないかもしれません。
公開したサイトにSTUDIOのバナー(ロゴ)が表示される
画像のようなSTUDIOのバナーが左下に表示されます。
これは9ドルの課金プランに加入すると非表示にできますが、無料版では表示されてしまいます。
バナー自体はそこまで目立つものではないので気にならないレベルだと思います。まあここまで無料でなんでもできるのでこれは仕方ないポイントだと思います。
使いこなす難易度が他Webデザインプラットフォームと比べると高い
先ほどメリットとして述べたことでもありますが、STUDIOはコーティングを意識したデザインツールなので多少設計するにあたり計算も必要になります。
これは使っていれば慣れますが、最初は多少手こずります。
個人的にはちゃんとWeb設計できているんだなと感じ安心しますが。
これらを踏まえて、現状のSTUDIOでどんなサイトが作れるのか次の項で説明していきます。
STUDIOでの制作に向いているサイト
本章では結局のところどんなサイトがSTUDIOで制作するにあたり向いているか?という疑問を解消します。
例えば、下記のようなサイトです。
・コーポレートサイト(企業、リアル店舗など)
・ランディングページ(LP)
もちろんSTUDIOでできる範囲内でのサイトになります。
ただ、上に挙げたようなサイトであればSTUDIOの範囲内で十分だと思います。
デザインしてコーティングして、、とやるよりももしかしたらクオリティ的にも作業時間的に考えても向いているかもしれません。
このように簡易的なサイトはSTUDIO、凝ったサイトはコーティングしたサイトなど棲み分けもできるかなと思います。
実際にSTUDIOで作られたサイト(事例集)が公式サイトで見られるようになっています。
有名企業やクリエイターポートフォリオなど様々な事例が見られます。
STUDIOで実際に作られたサイトはこちら▼
STUDIOの今後の展望について
STUDIOの今後についてですが、現状できることに多少制限はありますが、徐々にできることがアップデートされています。
実際に2019年1月に「STUDIO2.0」という形でアップデートされており、今後3.0,4.0,5.0…とアップデートされていくことでしょう。
また、STUDIOの進化によりエンジニア不足が叫ばれるIT業界にとっては追い風となり、Webデザイナーやその他のビジネスマンまでにもその分野の扉が開かれていくでしょう。
まとめ
次世代デザインツールである「STUDIO」についての記事でした。
ツールとして使いこなすには多少慣れは必要ですが、非常に便利で今後期待できるツールです。
私自身STUDIOを使えるようになってから様々なホームページやLPを作るようになりました。
また、STUDIOは定期的に全国でワークショップをやっていたりYoutube、Slackなどでスキルアップできる環境が整っています。
是非一度使ってみてはいかがでしょうか。
EC(ネット通販)の完全攻略 - ECの構造を理解して売上UP! -
EC(ネット通販)に関する記事です。この記事一本でEC基礎〜売上を上げる仕組みを理解できます。
かなり分量多めになりました。超大作です。世間に溢れるECマーケティングの書籍と同等かそれ以上の記事になったのではと自負しています。
EC初心者〜中級者のレベルの記事です。
読んで損はさせません。大手EC企業で得た情報を全部無料で公開します。
はじめに
日本のeコマース市場はAmazonやRakutenを中心として断続的に伸び続けております。
特に近年はリアルの小売業の参入や専門性を売りとしたeコマースが参入し、日本人の生活にもなくてはならないものになっています。
また、ひと昔前までは、ネット通販はパソコンで買うのが当たり前でしたが、実に70%以上のユーザーがスマホで購入するというデータもあり、大きな変革期を迎えております。
そんなeコマースですが、購入者が増えていると同時に、非常に多くのの商品とお店が出現しています。
そして、ここがポイントですが、お店によって売れる店と売れない店の差が確実に開いていると言うことです。
この差を結果から述べると、売れている店はECの構造を良く理解しているということにつきます。
本記事ではこの基本的な構造を理解する事で、自社の課題は何か?どこに力を入れるべきかを本質的に理解することができます。
ここで一つ質問です。下記のことを意識してECの運営をしていますでしょうか?
・普段商品を購入されるにあたり、ユーザーが商品ページに遷移する流れを意識していますか?
・商品ページに誘導するために何をしていますか?
・商品ページに遷移してくれたユーザーに購入に至ってもらうために何をしていますか?
もし、”意識していない”or”何を言っているか分からない”と言う方は是非読み進めていただければと思います。
繰り返しますが、EC攻略の一歩はただ構造を理解することです。
本記事では、ECの基本構造を具体的にわかりやすく説明し、その上で黎明期から大手EC企業で経験したことや学んだことをまとめた記事です。
できるだけ分かりやすい言葉で書いているので、初心者の方もお読みいただける内容となっています。
今だけ無料で公開しているので、どなたでも見ていただければと思います。
1.ECの基本
ネット通販(以下よりEC)は、インターネット上で商品の売り買いができる仕組みで多くのユーザーに浸透してきました。市場規模は拡大し続ける中で販売者の数も比例して増えてきています。
本章ではECの基本概念、つまり構造的なお話になります。ECとは何か?そしてユーザーがどのような購入方法をとっているかを構造的に理解できます。また、ECには専門用語も存在するのでそちらも一緒に解説します。
1-1.ECの種類
ECは大きく2種類に分けられます。それがモール型とカート型です。
①モール型
ショッピングモールをイメージすればわかりやすいですね。
モールとは要は大きな箱です。その箱にお店が入りそれぞれで運営されています。メリットは箱自体が集客装置となっており、ユーザーとの接点はカート型と比較すると多いです。デメリットは箱に出店料や売り上げの一部を支払う必要があることと、モール内の競合店舗とユーザーに比較されることです。
例:Amazon,Rakuten,Wowma!など
②カート型
自社ECと言われるものです。独自ショップサイトに独自のショッピングカートがあり、そこで商品が購入されます。
自社で自由にサイトを作ることができ、独自性のあるサイトを作れます。また、基本的には出店料などは必要ありません。デメリットは集客を独自でやる必要があるので初めのうちはユーザーが集まりません。
それぞれで違った特徴はありますが、基本的な構造やユーザーの導線は大きく違いありません。
1-2 日本のECモール
モール型ECサイトは日本のEC市場の大部分を占めており、複数の企業で構成されています。
・Amazon
・楽天市場
・Yahoo!ショッピング
・Wowma!
・dマーケット
・LOHACO
など
IT企業や携帯電話会社など、業態は様々です。それぞれ自社の異なるサービスの顧客を囲い込んでいる例もあります。例えば、WowmaはKDDI系列のECサイトであり、携帯料金を支払った顧客にポイントを付与し、そのポイントをそのままWowmaで使ってもらう循環を作っています。
1-3.ECで使われる基本用語
①EC
「Electronic Commerce」の略で、直訳すると「電子商取引」となります。
日本ではネット通販と同義として扱われています。
Eコマースと言われることもありますね。
②検索結果ページ
検索ウィンドウで検索した後に表示される商品一覧のページを指します。
③商品ページ
商品の詳細や価格が表記され、商品購入(カート追加)ができる唯一のページです。
「訪問数」とか「閲覧数」のことを指します。
ECにおいては商品ページに流入したことを指し、流入元は検索結果ページやバナー広告など様々です。
⑤コンバージョン
一般的にはWebサイトのゴールを指します。CV(Conversion)とも表記されます。ECの場合は商品の購入を指します。
⑥コンバージョンレート
上で説明したコンバージョンの割合を示したのが、コンバージョンレートです。コンバージョン率とも呼ばれますが本記事中では「CVR(Conversion Rate)」と表記します。
計算式は、CVR(%)= CV数 / トラフィック * 100です。
商品ページを訪問した数のうち何人が購入したかを表しています。
⑦SEO
商品検索最適化のことを指します。Googleで使うSEOと同じ認識で問題ないです。
検索に最適化された商品ページは検索結果ページで上位になります。
⑧メイン画像/サムネイル画像
商品ページ1枚目の画像(商品の表面の画像)です。ECモールではメイン画像がそのままサムネイルとして設定されます。
サムネイルは検索結果ページに表示される画像を指します。
⑨サブ画像
商品ページの画像部分の2枚目以降を指します。
※上記は私が普段使用している用語となります。間違いや特定のECで使用する用語と異なる場合もありますがご了承ください。
2.ECの理解を劇的に向上させる考え方1【ユーザーが商品購入するまでの導線】
ECはユーザーがサイトを訪れてから様々な動き(ページ遷移)をします。そんなユーザーを自社の商品ページに誘導して購入してもらうのがECの流れです。
どんなルートを辿るにしろ、最終的には商品ページに遷移して購入される流れは必ず踏む工程です。
ここでポイントは普段商品を購入されるにあたり、ユーザーが商品ページに遷移する流れを意識しているか?誘導するために何かしているか?そして商品ページにきたユーザーに購入してもらうためにやらなくてはいけないことをやっているか?と言うことです。
最初に質問ですが、皆さんはAmazonで商品を購入する際にどんな経路で辿り着くでしょうか?
今思いついた全てのことがこの経路に該当します。
商品名を検索する人もいれば、バナーをクリックする人、ブログでオススメされていて商品ページを訪れる人など様々です。
つまり商品を購入するまでの経路は一つではないということです。
このように、ユーザーが商品ページを訪れ、購入に至る経路は複数あります。
さらに今ご自身でイメージされた経路は恐らくそのたった一部であり、このインターネット上のあらゆるサイトから流入があるということを認識しなければなりません。
これらの流入に関しては、どの経路も同等という訳ではありません。例えば、ECモールから検索して自社の商品ページに来る数が25%を占めており最も多くを占めます。また、Google検索(オーガニック)やGoogle広告、他サイトなど、ECモール以外からの流入も半数以上を占めているという事実もあります。
この流入などに関しては、Similarwebというサイトで確認できます。参考にAmazon.co.jpの流入を掲載します。
3.ECの理解を劇的に向上させる考え方2【売上を上げる実践ポイント】
前の章では、ECの概要を構造的にお話ししました。この構造を完全に理解しているのであれば、ユーザーがどんな目的でどんな経路を辿って商品の購入に至るかがわかったかと思います。そして第3章でお話しするのは、この構造の部分部分をブラッシュアップして売上に繋げる作業です。ここにテクニック要素も含まれてきますが(要はデザイン的な要素や検索ワードの抽出など)基本的には全てルールがあるので安心してください。
とにかく、コツを覚えるだけで劇的に変わります。
結論から話しますが、ECの売上は下記で構成されており、一つ一つをあげていくシンプルなお話しです。
【在庫率×平均売価×CVR×トラフィック×品揃え】
前半2つの「在庫率」「平均売価」これらは技術的なことではなく、物理的な要素です。これらは高いことに越したことはありませんが、倉庫の規模や利益率の関係で例外とも言えます。また、EC担当者ではどうしようも無い部分ではないでしょうか。ここに関しては、時間がかかりすぐに実行に移せない部分なので割愛いたします。
ここでは、より技術的にすぐに実行に移せる、
「CVR」「トラフィック」「品揃え」の向上方法に関して、しっかり解説します。繰り返しですが、超重要パートです。全てすぐに実行に移せることなので実務を意識して読んでみてください。
実践する優先順位は説明する順番の通り「CVR」→「トラフィック」→「品揃え」です。
イメージは、
現状の購入される確率を上げて(CVR)、人をたくさん集める(トラフィック)+より購入されるレパートリーを増やしてユーザビリティ向上(品揃え)という感じです。
3-1.CVRを向上させる
CVRは改めて説明すると、商品ページにきたユーザーのうちどのくらいの割合で商品が購入されるかというものです。
要は、直接売上に関わるパートです。
計算式は、CVR(%)= CV / トラフィック * 100です。
また、ECは特に情報収集目的のユーザーが多くいますが、CVR向上のための施策を実践することは、彼らに購入意欲を高めて将来的に購入してもらうという立ち位置もあります。
ユーザーが商品ページに訪れた時(商品を買おうか迷っている際)何を気にすると思いますか?
どんな見た目の商品だろうか?どのくらいの大きさだろうか?値段はいくらなんだろう?どんな商品なんだろう?自分に必要なものなのか?この商品を買った人の感想を持を参考に
したい。
上記は一例ですが、ユーザーは商品の購入の判断材料を様々に設けています。この気になるポイントを解消させることが、CVRをあげるコツになるのです。
ECは特に現物を手に取れないので、情報を仕入れられなかったユーザーのほとんどが「購入しない」という判断になります。
最低限の情報を与え、さらにリアルにはできないECにしかできないメリットを+αにすることがコツなのです。
そして、ここのポイントは無料でできることです。必要なのはユーザー目線と作業量だけです。
一つだけ例を出します。ユーザーに適切な情報を与えられていない商品ページです。推測にすぎませんがCVRは間違いなく同じ商品を出す他社よりも低いでしょう。
3-1-1. 画像
ユーザーが一番最初に目に入る部分です。人はビジュアルから与えられる要素が最も意思決定に影響します。
1枚目の画像はサムネイルにも反映されるので、後述するトラフィック対策にも影響します。
画像は大きくメイン画像(サムネイル)とサブ画像に分けられます。
メイン画像は1枚目の画像であり、商品の表面を載せてください。
よくモール内で下記のようなメイン画像を拝見しますが、画像に情報量が多い。また、余白が少ないので窮屈な印象を受けます。
メイン画像はよりシンプルでわかりやすいことが重要です。
非常にシンプルです。余白も取られており、何よりも商品が大きく真ん中に配置されております。
これは、Amazonでも推奨している表示です。何より統一感を出しやすいです。
以下の4つのポイントを守って画像を作成してみてください。
①背景は白くする
②画像に占める商品の比率は枠の85%
③商品は真ん中に配置する
④画質の良いものをチョイス
守るルールはこれだけです。
Amazonの調査でもこのルールに沿ってやることで売上向上につながったと出ております。
次にサブ画像についてです。
サブ画像は2枚目以降の画像が該当します。
商品ページにきたユーザーの多くはこの画像を最初に閲覧します。そこで商品のイメージを脳で整理します。
つまり、いくつかの画像でイメージさせなければなりません。
下記のサブ画像のパターンを載せることで、ユーザーの求める情報を満たせるでしょう。
①商品の背面、裏面、側面(場合によってはラベル)
②商品説明画像
商品説明はテキストでも入力される欄はありますが、あまり見られませんし画像の方がイメージできます。
また、ポイントは1枚の画像に1つのメッセージが鉄則です。
例えば、P&Gのファブリーズイージークリップの商品説明画像は<利用シーン><香りのイメージ><消臭の仕組み><他タイプの紹介>をそれぞれ1つのメッセージの画像を設置しています。
この辺りの画像の作り方や画像構成は、そのカテゴリの大手メーカーが非常に参考になるのでチェックしましょう。
3-1-2. レビュー
カスタマーレビューは商品ページにある評価(星)やユーザーからのコメントを指します。星はユーザーからの評価ランクです。
定番は5段階評価で数字が高いほど良い評価です。
ある調査によると、ECで商品を購入する際に口コミを参考にして商品を購入したことがある、あるいは商品の購入をやめたことがあると回答したのは全体の67.5%にも及ぶようです。
この結果からもわかるようにレビューは高ければ高いほど商品の購入に繋がります。
レビューはできることなら高評価をつけてもらいたいものです。しかし、基本的にはカスタマーレビューはコントロールできるものではありません。
世間からの評判がレビューという形で見える化されているので、この点はECのメリットにもデメリットにもなりうるので注意が必要です。
ユーザーがECにおいて評価項目とする項目は下記となります。
・製品の評価
製品の特徴・品質・コスパが対象となります。
担当者でもできることは、商品ページでの情報と実際の商品の差をなくすことです。誇大表現などにより、実際の商品との違いが大きいとレビュー低下の原因です。実際の商品との差をなくす為にはサブ画像で正確な情報を多く設置することでなくせるでしょう。
レビューは消えることがないので、一度悪いレビューが増えると終わりです。注意しましょう。
・サービス
サービスは、配送・梱包・顧客対応が対象です。
最近のECは即日配送や機械化された梱包ロボットのクオリティが向上したことでユーザーのサービス基準も高くなっています。日本ではその基準が他国以上に高く、普通のサービスでは評価されることは少ないでしょう。逆に悪いサービスはすぐに低評価です。
一つ面白い施策をやっている事例を紹介します。
楽天市場で海苔を販売しているお店ですが、商品に「手書きの手紙」で感謝の言葉を添えて配送しています。
メールではよくあることですが、手紙はなかなか珍しいです。
機械化されぐぎた昨今アナログが感情により訴えると言われております。それをよく活用した事例です。このお店のレビューは手紙が入っていて嬉しかったというような評価が多く見受けられ、非常に高い評価を得ております。
また、レビューの基準は高評価という基準だけではありません。
レビューされている数も信頼の指標となります。
例えば、レビュー数5件で星4つの商品とレビュー数300件で星3つで比較すると後者は前者より低評価ですが信頼されて購買に繋がりやすいです。
これは、私自身も痛感したことで、新製品は特にレビュー数を増やすことに躍起になっておりました。
下記にレビュー数を増やすためにできることを記載します。
・レビューを書いてくれたユーザーに特典
レビューを書いてくれたユーザーにおまけをプレゼントしますというものです。新製品のサンプルを入れることでマーケティングにも活用していました。
また、ポイント付与や送料負担というやり方もあります。
・レビューの投稿依頼
大半のECでは商品到着後にフォローアップメールを出すことができます。「商品は無事に届きましたか?」「使い心地はいかがですか」のようなフォローアップメールを送ることですがここに一言レビュー依頼もしましょう。このような感謝のメールは受け取ったユーザーも悪い気はしません。またユーザーもレビューしてもいいかという心理が働くのです。
・リーフレットやメッセージカードの同封
先ほどの手紙の事例と近いですが、商品にリーフレットを同封することは効果が高いです。PCで一度デザインして同じものを使用すると運用が楽です。「お買い上げありがとうございました」のようなメッセージと一緒にレビュー依頼を入れると良いでしょう。オススメはレビューページのQRコードをつけることです。レビューページまでの案内をすることでその行動に移りやすくなります。また、QRコードならスマホのカメラで映すだけで簡単にアクセスできるので、より確率は上がります。
3-1-3.商品名
商品名はどちらかというと次項のトラフィックで重要なポイントなのでそちらで詳しく書きますが、CVでも効果を発揮します。どういうことかというとユーザーはできるだけ情報取得の時間を短縮しようとします。特にスマホではファーストビューで商品詳細は表示されません。ファーストビューで表示されており、かつ最も最初に目につくのが商品名と画像です。画像は先ほどお話ししました。
商品名は意外と知られていませんが正式な名称で記載する必要はありません。ここではユーザーが知りたい情報もキーワードとして入力するべきです。
商品カテゴリによっても異なりますが、ユーザーが知りたい情報は下記です。
①メーカー名 ②ブランド名 ③容量/個数 ④商品カテゴリ ⑤関連情報
①と②は有名であれば、非常に重要です。③は抜けがちになりますが購入を検討するユーザーには必要な情報です。④は画像や商品名だけでは何かわからない商品に有効です。
パッと見どんな商品かわかりませんが、カテゴリ名(掃除機)と商品名に入っていることですぐにわかります。また検索対策にも非常に有効です。
⑤は特徴を含めた箇所です。前述したように商品詳細がほとんど見られない為、商品名に特徴や差別化ポイントを書くと良いでしょう。注意としては長々と書くのではなく、キーワードとして書くべきです。
例えば「超小型」「軽量」「Airpower搭載」「Iphone8専用」などが該当します。
3-1-4.売価
売価設定は全ての事業者にとって最難関なポイントです。利益率や市場の価格、ブランドイメージ全てを考慮しなければならないため、正解はありません。
しかし、ECモールは検索ページに他社の出品する同じ商品も並列される為、モール内の価格設定には敏感にならなければならないでしょう。
下記はウイダーのプロテインシェーカーのAmazonでの価格変動ですが、1ヶ月間でなんども変動させております。他社の動向や需要供給を考慮した価格設定をお勧めします。
下記に売価設定のテクニックを一部載せます。参考になるところがあれば是非お試しください。
・客引きパンダ
スーパーマーケットでも取られている手法で、例えば人参1本10円!!のようなチラシを見かけたことはありませんか?
これ人参を10円で売っても赤字になる一方です。しかし2つのメリットがあります。1つめはお店に来てくれたお客様は他の商品も買うということです。人参が動物園でいうパンダ的な役割をして集客すると、ついでに他の商品も買って(他の商品で利益獲得)全体的に見ると利益を獲得できているということです。2つめは認知されるということです。目玉商品が一つでもあるとそれをきっかけにお店のことも知ってくれます。それをきっかけに今後のお店の来店にもつながります。
3-1-5.在庫
在庫がないことは機会損出になります。本来売れる商品が売れないということは勿体無いですよね。
また、ECサイトでは在庫によって「1~2日後に配送」や「7~8日後に配送」など設定されますが、面白いデータがあります。
日本ではこの在庫の有無が大きく売上につながるということを示しています。
なんと「1~2日後に配送」と比較してそれ以上かかるものは売上に大きな差があるのです。日本人にとっていつ配送されるか、在庫があるかは重要なポイントであることがわかります。
3-1-6.商品説明
商品説明は「商品名」や「画像」ほどは見られませんが、商品によってや、商品を真剣に検討しているユーザーにはよく見られます。
商品説明はとにかく、必要な情報を読んでもらうことが大切です。
読みやすいライティングテクニックを下記で紹介します。
①箇条書き
要点をまとめた箇条書きは非常に読みやすいです。一つ一つの文章が塊になって別れていると読みやすさは向上します。
②キャッチフレーズ
その特徴をまとめたワンフレーズは人を惹きつけます。
※太字の部分がキャッチフレーズです。画像はAnker社のコンセントタップの商品ですが、一言でその特徴を表現しています。
③数値を使う
120%増や3倍、50m防水など、数値で具体的に記載されていることはユーザーにとって良い判断材料ですし、その商品のすごさもより伝わります。
以上、CVRをあげるコツをお話ししました。全てをやるには相当な労力を必要となりますが、無料でできて売上に直結する箇所なので優先順位をつけて実践するのをお勧めします。
3-2.トラフィック対策
ECでいうトラフィックは商品ページへの遷移した人の数(ユニーク数)です。前述したCVRは商品ページにいる人にいかに購買という行動に移させるかという概念でしたが、トラフィックでは商品ページにくるユーザー数を多くしようという考えです。
この項ではトラフィックの原理を理解して、様々な方法で増やす方法を記載します。
2-3.の項でもお話しした内容と重複しますが、ユーザーが商品ページを訪れるまでの経路を意識することです。商品ページというゴールを目的にあらゆる経路を「作る」あるいは「広げる」これだけです。
また、視野はECモール内だけでなく外にも広げなければなりません。リアルな世界もその対象です。
少し抽象的なことを話したので具体的な話しをしていきます。私の経験上商品ページまでの流通経路は下記です。
ECモール内のユーザーを集客する考えはベストな選択ですが、バナーやキャンペーンページは有料なことがほとんどで大手企業が独占している状況です、、
Webの良いところはURLやQRコードで一瞬で目的のページに飛ばすことができます。
SNSやホームページ、ブログなどからはURLを設置してリンクさせ、リアル店舗にはQRコードを設置してトラフィックを増やすことができます。
最先端のリアル店舗を活用した売り方として、「ショールーム」というやり方があります。これは店舗に在庫を持たないでサンプルだけ商品を並べ購入する時は通販で買ってもらう手法です。また商品は通販なのでお客様の自宅に届きます。
これは、リアル店舗のデメリットであった在庫スペースの問題(店舗への配送コスト含む)と通販の「手にとって触れられない」「試せない」というデメリットを解消したやり方です。このように「試す」と「購入する」を棲み分けて上手く活用している例もあります。
下記より、それぞれのトラフィック経路として大切な要素を詳しく説明していきます。
3-2-1. サイト内検索(無料)
サイト内検索はモール内の検索を対象としています。
上記の検索枠で検索することを指します。
この検索は商品名を直接検索したりカテゴリ名を記載したり悩みを検索していたりユーザーによって様々です。
検索はトラフィックの流入元の中で最も多くいるとされています。この検索でいかに流入を作るかが肝になります。
導線としては検索→検索ページ→商品ページです。
検索されると必ず検索ページを経由します。これはあらゆる商品が並んだ一覧ページを指しています。
つまりユーザーの検索結果に応じた検索ページに自社の商品が入っている状況をできるだけ多く作り出すことがポイントです。
①あらゆる検索ページに表示されること
②SEO対策(検索ページで上位表示されること)
上記の2つを意識しましょう。
①あらゆる検索ページに表示されること
検索ページに表示されるには、そもそも自社の商品がどのように検索されるかを考えなければなりません。
つまり自社の商品が検索されるキーワードを探すということです。
(1)キーワードを探す
ユーザーが商品を探す際に検索する方法は、商品名で検索するか関連用語で検索するかの2択です。
商品名はその商品名の一部あるいは全文が入力されることを指します。一つ例を出します。
これは「LIONのトップSUPER NANOX(スーパーナノックス)」という商品です。
この商品を購入したいユーザーはこの商品を探す時にどのように検索するでしょうか?
「ナノックス」「なのっくす」「NANOX」「nanox」一つの商品名でもいろんなバリエーションがありますね。ここで肝心なのが、検索は正確にされないということです。ユーザーからしたらその商品の正確な名前はさほど意識していません。
正確には「SUPER NANOX」かもしれませんが、「なのっくす」と平仮名で検索されることも考慮してください。
具体的には商品登録ページで「検索キーワード」という欄に想定される検索ワード(ミスされがちなワードも含め)をいれましょう。
次に関連ワードに関してですが、これは商品名以上に検索されるケースもあります。
例えば、「洗剤」や「消臭剤」「ポテトチップス」「ノートパソコン」などのカテゴリ名から、「掃除」「洗濯」「つまみ」「充電」など日常用語も含まれます。
先ほどの「SUPER NANOX」でいうと洗剤で探されていることもあります。
この関連用語は調べる方法があります。それは「サジェスト」という機能を使うことです。「サジェスト」は提案という意味でユーザーが検索していると候補のような形で表示されるものです。
上記のように「洗剤」と検索すると検索側から提案があります。これは一般的には他のユーザーが「洗剤」と一緒によく検索されるものを提案しているということです。
この機能を活用して、関連用語を探す作業ができます。また、AmazonやRakutenのサジェストは10件程度しか表示されないので専用のツールをご紹介します。
・アマゾンサジェスト キーワード一括DLツール
・関連キーワード取得ツール(仮名・β版)
上記で関連ワードを探すことをおすすめします。
(2)キーワードを入れる
キーワードはわかったけど、どこにキーワードを入れるか。
これは各モールのアリゴリズムによって何に検索が反応するかは様々なので一概には言えません。
しかし、大体のモールは下記のキーワードを反映させていると言えるでしょう。
商品名・商品紹介・検索キーワード
そのほかにも商品登録する際の「キーワード入力」という欄がどのモールにもあるはずです。そこに抽出したキーワードを入力していきましょう。
②SEO対策(検索ページで上位表示されること)
SEOはGoogle検索でもよく使われる言葉ですが、そのEC版と思っていただければと思います。①で抽出したキーワードで構成された検索ページでいかに上位になるかということです。
その商品のカテゴリのワードで上位になれば売上は大きくアップします。各々の商品で検索数が多いキーワードに絞りSEO対策すれば必ず売上に繋がるでしょう。
ECの検索ページの並び順のデフォルトはオススメ順です。ユーザーによって価格順やレビュー順に設定していることもありますが、意識するのはオススメ順で上位になることです。
ちなみに最上部は広告が並ぶのでその下からになります。
アリゴリズムは各社公表していませんが、売上数が大きく影響していることは間違い無いです。あとはレビューの評価や、Rakutenであれば「ポイント10倍」などと表記されるスーパーDEALが反映されていると予想できます。
とにかくここで目立つ仕組み作りをする必要があるので、広告を出すことや値段を下げてトラフィックを増やし、モールからの評価を上げるのが重要ですね。
3-2-2. モールのキャンペーン
キャンペーンは各モールで実施しているもので、不定期で実施しています。もちろんエントリー費はかかりますが、その期間は通常時よりもユーザー数が多くなることも踏まえて商品を集中的にアピールできます。ここで新規顧客を獲得しリピートしてもらったり、売上が一時的に上がることでSEO対策にもなります。
また、このキャンペーン中にエントリーしなくてもユーザー数が増えることは間違い無いので、値段を下げたりポイント付与率を上げることでいつも以上に目立つ施策を必ず打ちましょう。
3-2-3. 外部サイトからの遷移(SNS・ホームページ)
これは、モール外での施策です。自社のSNSやホームページで商品紹介してURL遷移(ECページ)してもらう手法や、他社のメディアで紹介してもらう方法があります。
例えば、楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2018に選ばれたインテリア通販ショップの「モダンデコ」はSNSで商品紹介を行い、そのリンク先として楽天市場のページに遷移させております。
森林浴をしているような心地よさ。すのこベッド「Cuenca」
— モダンデコ (@moderndeco_info) June 19, 2019
フィンランド産の天然パイン無垢材を使用した温かみあるベッド。
USBポートや大容量のシェルフのついたヘッドボードや3段階の高さ調節など、シンプルなデザインながらも充実の機能が満載です。
詳細はこちら⇒https://t.co/Kg3pcmcQsm pic.twitter.com/owZbMh1D2g
3-2-4. リアルからの送客
これは、QRコードを使ってスマートフォン経由で商品ページにアクセスしてもらうやり方です。QRコードを掲載する媒体は様々あると思います。
リアルにお店があるなら、お店のポスターとしてやプライスカードにつけたり、またDMや商品そのものにつけることも可能です。あらゆる箇所につけることによってユーザビリティも向上するでしょう。
3-3. 品揃え
品揃えは店舗にある商品の種類の数と言えます。ECはリアル店舗と異なり、商品登録をすれば無限に商品を販売できます。リアル店舗で展示できる数に限りがある店長からしたら羨ましい限りです。
もちろん、在庫がなかったり利益率が低い商品であれば販売をする必要はありませんが、もし問題なければとにかく販売をしましょう。
品揃えに関して、実はECならではの特徴があります。というよりユーザーがECに求めている商品です。それは、セット品とお試しパックです。下記に詳しく書いていきます。
3–3-1. セット品
同一商品や、バリエーション違い(カラーや香り)でセットで販売するやり方です。2個セットや3個セットにして単品で購入するよりも若干お得感を出すと良いでしょう。ではなぜこのやり方がECでは良いのでしょうか。
・売れるから
これには理由があります。リアル店舗ではたくさん商品を買うと持ち帰りが手間になります。それに比べ、ECはその概念がないためたくさんの商品を買う事への障壁が少ないです。また、ECは送料や配送の関係もありまとめ買いされる傾向にあります。よく3,000円以上のお買い上げで送料無料になることがありますが、この条件を満たすためにはセット品などの単価の高い商品を購入して条件を満たすという心理が働きます。
・販売数を増やせる
例えばある香水を3個セットで販売していたとして、一回購入されたら3つ購入されたことになります。実際に調査では単品の商品を3つカートに入れるよりも最初からセット売りされているものの方が購入されています。多少はセットならではのお得感をつける必要がありますが、これらの点を踏まえ余裕があれば実践すべきと言えます。
3-3-2. お試しセット
これは楽天市場の売上ランキングでも常時上位に入り込む商品です。例えばイメージしやすいのはドモホルンリンクルのお試しセットのようなイメージです。女性のスキンケアの全てをパッケージング化(クレンジングや化粧水、美容液など)した、かつそれぞれがお試しサイズで提供されています。これのメリットは名前の通りお試しで使ってみたいや通常品を買ったことがないユーザーが購入する傾向にあります。また、お店側も新規顧客に商品を使ってみてもらえるきっかけになるとも言えます。
以上、品揃えパートのお話しをしましたが、ここは前述の「CVR」「トラフィック」よりは優先順位は低いです。余裕があり、プラスで売上を作りたいときに実践してみてください。しかしこれを実践することであらゆるお客様にとっての利便性につながり、結果的に満足度にも繋げられるので是非。
4.まとめ
ECの売上が上がる仕組みをまとめると、下記に限ります。
【品揃え×在庫率×CVR×トラフィック×平均売価】
これらの要素1つ1つをいかに上げるかにつきます。
特に詳しく説明したCVRとトラフィックの2つはただ作業をするだけです。
ECの構造はシンプルで、【商品ページ】への流入を増やすことと【購入率】を増やすことです。
構造を理解し、やることをやる。これがベースとなりそれぞれのお店にあったやり方で売上を伸ばしていってください。
かなり長くなりましたが、最後までご購読いただきありがとうございました。
この記事では、WEBに関する情報やマーケティングについて書いていきます。
ご興味あれば、また購読いただければと思います。